火力
豆に入る熱の量。上昇率を決める主役です。
R2の経験者は、予熱180〜200℃・序盤は火力80%前後から始めるのが定番。経験者
Sandbox Smart R2 · Intermediate
30回ほど焼いて基本操作に慣れた人向けの中級編です。豆の中で何が起きているかを知り、R2の火力・ファン・時間を意図して動かせるようになることを目指します。
What happens inside
焙煎は「豆を温める」だけではなく、温度に応じて反応が順番に切り替わっていく作業です。どの反応をどれだけ進めたところで止めるかで、味が決まります。
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生豆に10〜12%ある水分が抜けていく段階。熱の多くが水の蒸発に使われます。緑色から黄色へ、青草の匂いがパンやクッキーのような匂いに変わったら「黄変」。
アミノ酸と糖が反応して、茶色の色素(メラノイジン=色とボディ)と数百種類の香り成分が生まれます。170℃前後からショ糖のカラメル化、165℃前後からクロロゲン酸の分解も始まります。
クエン酸・リンゴ酸が減り、甘さとボディが育つ区間。焙煎度はほぼここで決まります。1ハゼ後の秒数が同じでも、ここに入るときの勢い(上昇率)で仕上がりが変わります。
細胞壁が壊れ、油が表面ににじみ、熱分解(ピロリシス)で煙っぽさと強い苦味が出てきます。産地の個性は焙煎由来の香りに置き換わっていきます。
浅煎り〜中煎りの穏やかな苦味は、クロロゲン酸が変化した「クロロゲン酸ラクトン」が主役。さらに焼くとこれが「フェニルインダン」に分解され、深煎り特有の刺すような、後に残る苦味になります。深煎りでも2ハゼに入ってからの秒数を短くすると、苦味の質がやわらぎます。一般論
First & second crack
1ハゼの前後で反応が熱を出す側に転じる、という説明をよく見かけます。ただしこれには専門家の間でも異論があり、決着していません。一般論
公式マニュアルも、1ハゼを「ポップコーンの弾ける音」、2ハゼを「それより細かく小さい音」と説明しています。公式
Roast degree & taste
酸味は下がり続け、甘みは中間で山を作り、ボディは深くなるほど増えて頭打ちになり、苦味は2ハゼの後に急に増えます。「どこで止めるか」で味の大枠が決まり、「どう辿り着くか」で細部が変わると考えると整理しやすくなります。
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段階名の定義は店によって揺れがあります。重量減少率の目安(浅煎り11〜13%/中煎り15〜18%/深煎り18%超)を段階に割り振ったもので、あくまで目安です。一般論
Design your cup
中級編で一番大事なのは、「どんな味にしたいか」を先に決めてから、焙煎度と時間配分を選ぶことです。まず次の3つの物差しを覚えておくと、焙煎の記録が読めるようになります。
DTR
1ハゼから排出までの時間 ÷ 総焙煎時間。よく言われる目安は20〜25%。浅煎りは低め、深煎りは高めになります。ただし「DTRだけで排出を決めない。色と音で決める」とも言われます。一般論
RoR
1分あたり何℃上がっているか。最後までなめらかに下がり続けるのが理想。1ハゼ付近で急に落ちる「クラッシュ」は、平板で紙っぽい「焼けた」味(ベイクド)の原因になります。一般論
Weight loss
(生豆 − 焙煎後) ÷ 生豆。家庭で測れる焙煎度の物差しとして一番確実です。浅煎り11〜13%、中煎り15〜18%、深煎り18%〜が目安。一般論
| 目指す味 | 焙煎度 | R2でやること | ありがちな失敗と直し方 |
|---|---|---|---|
| 明るい酸味 華やかな香り | ミディアム〜ハイ DTR 15〜20% | 予熱と序盤の火力をしっかり入れて、全体を締める。1ハゼの前で火力を落としすぎない | 酸っぱい・青臭い=発達不足 → 1ハゼ後を+15〜30秒 |
| 甘さ まろやかさ | ハイ〜シティ DTR 20〜25% | 1ハゼの手前から火力を段階的に下げ、上昇率をなめらかに落とす。1ハゼで急に落とさない | 平板・甘さがない=ベイクド → 中盤で失速させない、量を減らす |
| しっかりしたコク チョコ感 | シティ〜フルシティ DTR 22〜27% | 1ハゼ後の時間を長めに。2ハゼの入口〜序盤で止める。ファンは上げ気味 | 苦い・焦げ臭い → 2ハゼに入ったら10〜20秒以内で止める |
| 苦味と香ばしさ ミルク・アイス向け | フルシティ〜フレンチ | 2ハゼボタンの後は短く(公式目安20秒以内)。ファンを強めて煙を逃がす | 灰っぽい・煙臭い → ファンを上げる、チャフを毎回掃除 |
DTRの幅は一般的な目安を焙煎度に割り振ったものです。一般論 推測
Green beans
同じ曲線でも、豆が変われば別の焙煎になります。焼く前に精製方法・硬さ(密度)・大きさ・水分を確認し、曲線の「どこを変えるか」の見当をつけます。
| 豆のタイプ | 性質 | R2での焼き方の考え方 |
|---|---|---|
| ウォッシュト 高地産の硬い豆 | 密度が高く、熱が芯まで入りにくい。標高1,370m以上のSHB・SHGなどに多い | 予熱と序盤の火力をしっかり入れる。1ハゼ後の時間も確保する |
| 低地産 柔らかい豆 | 熱が入りやすく、進みが速い | 火力は控えめに。早め早めに判断する |
| ナチュラル ハニー | 果肉由来の糖が多く、早く色づく。チャフと煙が多く、焦げやすい | 序盤の火力は控えめに。色が先に進むので、色だけで止めない。チャフ掃除を念入りに |
| アナエロビック など発酵系 | 発酵で細胞壁が弱く、熱に敏感 | 全体に穏やかに。表面の焦げに注意 |
| デカフェ | 処理で組織が壊れていて、1ハゼ後の進みが速い。生豆から茶色っぽく、色で判断しにくい。ハゼの音が弱いか聞こえないことも | 時間・表示温度・香りで判断する。1ハゼ後は短めに |
| ピーベリー | 小さく丸い豆。転がり方と熱の入り方が違う | 予熱をやや高めに(海外の目安で+3〜6℃)。深煎りは避け、早めに排出 |
一般論 R2で個別に検証された対応ではありません。最初は公式曲線で1回焼き、記録を見てから直してください。
一般論
一般論
黒い豆、発酵した豆(サワー)、虫食い、割れ・欠け、未熟豆、石や枝。SCAの基準では、黒豆・発酵豆・石などの重大な欠点は350g中に1つあるだけでスペシャルティ失格になるほど、味への影響が大きいものです。一般論
未熟で糖が足りず、焼いても色づかずに白っぽく残る豆。紙っぽさ・穀物っぽさ・渋みの原因になります。生豆の状態では見分けにくいので、焼いた後に淡い豆を拾うのが実際的です。一般論
Settings
R2で動かせるのは、火力・ファン・(アプリによっては)ドラム回転、予熱温度、曲線の時間配分、そして投入量です。どれも「豆に熱が入る速さ」を変えるつまみで、効き方の強さと副作用が違います。
豆に入る熱の量。上昇率を決める主役です。
R2の経験者は、予熱180〜200℃・序盤は火力80%前後から始めるのが定番。経験者
煙とチャフを外へ出す役。熱も一緒に逃がします。
R2のファンは主に排気の役で、熱を運ぶ主役ではないという声。段階ごとに上げていくのが基本です(使いどき)。経験者
豆の転がり方を決めます。ちょうどいい速さがあり、速いほど良いわけではありません。
焙煎中に手動モードから火力・ファンと並んで調整できます。既定の90rpmは、小型機の一般的な目安(1〜2kg機で70〜80rpm)とも近い値。基本は既定のままにして、変えるのは焦げ跡やムラが出たときだけです。使いどき公式 一般論
投入直後の勢い=乾燥段階の速さを決めます。
予熱完了から3分以内に投入しないと自動停止します。アラームが鳴ったらすぐ入れられるよう準備しておく。公式
焙煎度を決める一番直接的なつまみ。ボタンを押してから終了までの秒数です。
浅すぎ・焼きすぎのときは「次回この時間を調整する」のが公式の案内です。公式
量が多いほど、同じ火力でも温まりにくくなります。
550gでは受け皿から豆があふれた例があり、実用上限は400g前後という声。300gで1ハゼが160℃台の表示になった例も。経験者 動画
火力が「アクセル」なら、ファンは段階ごとに上げていく排気と、微調整のブレーキ。ドラム回転は基本は既定のまま、困ったときだけ触るつまみです。
| 段階 | ファン | ねらい |
|---|---|---|
| 投入〜黄変(乾燥) | 低め(R2ユーザーの例で30%前後)。ゼロにはしない | 熱をためつつ、湯気は外へ逃がす |
| 黄変〜1ハゼ | 少しずつ上げる(例:30% → 40%) | チャフがはがれ、煙が出始めるので外へ出す |
| 1ハゼの後 | しっかり上げる(公式の目安60%以上) | 煙を出しつつ、上昇率をなめらかに落とす |
| 2ハゼの後 | 最大近く(公式の目安90%以上) | 一気に増える煙を出す |
アプリは1ハゼ・2ハゼまわりのファンを低く設定しても、安全のため自動で引き上げます(例:2ハゼの設定で30%にすると55%に補正)。公式 経験者 一般論
一般論 推測
一般論 推測
その設定を「上げた」とき、同じ焙煎度で止めた場合の傾向。▲ 増える/▼ 減る/山 途中まで増えて減る/― ほぼ変わらない。一般論
| 上げる設定 | 上昇率 | 焙煎時間 | 酸味・明るさ | 甘み | ボディ | 苦味・煙 | 焦げの危険 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 火力 | ▲▲ | ▼ | ▲ | 山 | ▼ | ▲ 終盤なら | ▲ |
| ファン | ▼ | ▲ | ― | ― | ― | ▼▼ | ▼ |
| 予熱温度 | ▲ 序盤 | ▼ | ▲ | ― | ― | ― | ▲ |
| 1ハゼ後の時間 | ― | ▲ | ▼▼ | 山 | ▲ | ▲ | ― |
| 投入量 | ▼ | ▲ | ― | ― | ― | ― | ▼ |
公式マニュアルの入門編に、マイ曲線を作るときの失敗しにくい目安が載っています。1ハゼの後は火力を下げてファンを上げる、という考え方です。
| 時間 | 火力 | ファン | |
|---|---|---|---|
| 1ハゼの後 | 180秒以内 | 50%以下 | 60%以上 |
| 2ハゼの後 | 20秒以内 | 30%以下 | 90%以上 |
出典は公式取扱説明書の入門編。別のユーザーブログには異なる上限・下限の数値も報告されていて、アプリの版で違う可能性があります。マイ曲線を保存するとき、1ハゼ・2ハゼ付近の火力とファンに安全上の上限・下限が自動でかかる仕様です(2021年8月の更新)。公式 経験者
手動ボタンをうっかり押すと、その回はプリセットに戻れなくなった場面が動画にあります。動画
本体に熱がたまるため、同じ曲線でも1回目15分 → 2回目12分 → 3回目10分と速くなった例があります。2回目以降用に全体を1割ほど下げた曲線を用意する、3バッチ焼いたら一度しっかり冷ます、という運用がすすめられています。経験者 動画
アプリについて:2026年に無料の新アプリ「Sandbox Smart Pro」へ移行し、旧アプリのVIP(有料)機能とクラウド共有は終了しています(旧アプリのクラウド機能は2026年5月31日まで)。画面の名前や上限値は、お使いのアプリの版で確認してください。公式
Workflow
チャフ受けと排気口を掃除(毎回。残ったチャフは発火の原因)。生豆を計量し、欠点豆を取り除く。慣れるまでは200〜300g。換気と電源を確認し、焼く前に「今日は何を確かめるか」を1つ決める。公式
公式曲線をコピーしてマイ曲線に。連続で焼く日は、2回目以降用に1割下げた版も用意。
予熱8〜10分・180〜220℃。完了のアラームから3分以内に投入し、アプリで確認をタップ。一度に全部流し込まない(豆詰まり防止)。公式
のぞき窓と匂いで、青草 → 干し草 → パン・クッキーの変化を追う。黄変の時刻を記録。
「パチッ」が3回ほど続いたら1ハゼボタン。詳しくはこちら。
カウントダウンを見ながら、音の減り方と色を確認。深煎りは2ハゼの音で2ハゼボタン。
終わったらすぐ取り出して広げ、4分以内に40℃を下回るくらいまで一気に冷ます。連続で焼くときは本体の冷却を止める選択もできる。公式 一般論
飲み頃まで待って評価し、次回変えることを1つだけ決める。
安全面:1回の焙煎は20分で自動停止。Bluetoothが一定時間切れると停止。屋外・湿気の多い場所・延長コードは避ける。公式
When to tap 1st crack
最初のまぐれの1粒ではなく、ピークでもない。毎回この基準にそろえることが一番大事です。
| 情報源 | 言っていること | |
|---|---|---|
| 公式取扱説明書(日本語) | 第1クラック音が聞こえたらタップ。押すと焙煎終了のカウントが始まる | 公式 |
| 公式クラウドファンディングFAQ | 1ハゼの音が3回連続で聞こえたら押す。深煎り曲線では続けて2ハゼのボタンが出る | 公式 |
| WAKO COFFEE(動画) | メーカーに問い合わせたところ、プリセットは最初の一発目で押す前提で秒数が作られていた。連続し始めてから押す日本の感覚だと、ずれが出る | 動画 |
| note の経験者 | 1ハゼのピーク付近で押すのがベスト | 経験者 |
| 英語のレビュー動画 | 押した瞬間に1ハゼ後の設定へ切り替わり、温度が急に落ちて平板な味になりやすい | 動画 |
| 焙煎全般 | 1ハゼは点ではなく「ぽつぽつ → 連続 → 収まる」の段階。多くの焙煎士は連続し始めた時点を1ハゼ開始とする | 一般論 |
ボタンを押した時点からカウントダウンが始まるので、遅く押すほど終了も遅れます。つまり「発達時間を延ばす」操作と同じです。深く焼きたい日の応急処置にはなりますが、押す基準が日によってぶれると、記録を比べられなくなります。
マイ曲線では、1ハゼの手前から火力を少しずつ下げておき、ボタンを押した瞬間の変化を小さくします。ボタンで一気に「火力50%以下・ファン60%以上」へ切り替わると、上昇率が急落しやすくなります。推測
Dark roast
1ハゼボタンを押すと、曲線に設定された「1ハゼ後の時間」でカウントダウンが始まり、ゼロで焙煎が終わります。R2のプリセットは上昇率を低めに抑えてじっくり焼く設計で、1ハゼ後の火力も弱め(公式目安で50%以下)。そのため豆や量によっては、2ハゼまで勢いが届く前に時間切れになります。深煎りプリセットで焼いてもシティ程度で止まった、という実例が動画にあります。公式 動画
計算してみると、1ハゼが10分なら1ハゼ後150秒はDTR約20%にあたり、中煎り向けの配分です。深煎りにはもともと短めと考えられます。推測
深煎り曲線をコピーし、1ハゼ後の時間を長めに設定(公式の目安は180秒以内。上限近くの200秒前後に設定する経験者もいます)。2ハゼが来たら2ハゼボタンを押せば、そこから短いカウント(公式目安20秒以内)で終わります。時間は「余裕」として持っておき、終わりは2ハゼボタンで決める考え方です。公式 経験者
予熱温度と序盤の火力を上げ、1ハゼの手前で火力を落としすぎない。勢いを持って1ハゼに入るほど、2ハゼまでが短くなります。一般論 経験者
深煎りは200〜300gが扱いやすい。300g以上だと上昇が鈍るという報告があります。プリセットの「深」より、アドバンス/コンペティション系の強めの曲線をもとにするのも手です。経験者
動画の実践者は、1ハゼの後に手動へ切り替えて火力を保ち、自分で2ハゼまで進めていました。フル手動なら終了も自分で決められます。ただし、手動に切り替えた後もカウントダウンが生きているかはアプリの版で確認してください。動画 推測
効きますが、記録の基準がぶれます。やるなら「今日は遅く押した」と必ず記録に残す。経験者
終盤に温度が下がってくる場合は、Q&A「深煎りのとき、最後の方で温度が下がってくる」も見てください。1ハゼ以降に温度が伸びにくいのはR2の癖として報告されています。経験者
煙とチャフへの引火のおそれが増えます。換気扇や排気ダクトを用意し、焙煎中は機械から離れない。公式の説明では本体の最高温度は220℃で、220℃を超えると安全のため自動停止するというユーザーの証言があります(「221℃が30秒続くと停止」という細かい条件は、一次資料では確認できませんでした)。公式 経験者
Re-roast
焼き直しは救済としてはありです。ただし、一度で狙いどおりに焼いた豆と同じ味にはなりません。「捨てるよりまし、飲めるようにはなるが少し平板」というのが経験者の共通した感想です。経験者
1ハゼの前、または1ハゼの途中で終わった
→ 焼き直す価値あり
発達が足りないだけなので、足りない分を足せば飲める味に近づきます。
狙いの色まで行ったが、酸っぱい・青臭い
→ 焼き直さず、次回を直す
焼き直すと色だけ深くなって平板になりがち。次回、1ハゼ後の時間を延ばすか、序盤の火力を上げます。
2ハゼに入っている
→ 焼き直さない
焼き直しが成り立つのはハイローストまで、という考え方が一般的です。経験者
曲線は、水分10〜12%の生豆を前提に時間配分されています。すでに乾いた豆は温度の上がり方が普段の約2倍速いという報告があり、曲線の時間と豆の状態がずれて一気に焼きすぎやすくなります。1ハゼがすでに済んでいれば、ボタンを押す基準もありません。経験者 推測
当日〜翌日が目安。資料によって「すぐ」「1〜2日休ませる」と意見が分かれます。一般論
焼いた豆は軽くなっています。公式の最小量200gを下回るなら、同じ豆の別の回とまとめるなどして200g以上に。公式
乾燥段階はほぼ不要なので、普段より低い予熱で入れ、火力は中くらい(1ハゼ後の公式目安50%前後)から、ファンは60%前後から始めて様子を見る。推測
狙いの焙煎度の見本豆を横に置いて比べる。途中で止まった1ハゼが再開したら、そこから秒数を数える。
焼き直した豆は日持ちしにくいと言われます。経験者
公式ブログに「フル手動モードは再焙煎できません」という一文があります。これはアプリの「同じ記録でもう一度焼く(Re-Roast)」機能がフル手動の記録には使えない、という意味だと考えられ、豆の焼き直しを禁じる説明ではないと読んでいます。公式 推測
上の予熱・火力・ファンの数値は資料からの提案で、R2で検証された値ではありません。最初は少量で試してください。
Safety & environment
NIHO kamakura は人が集まる共用の場所です。煙・におい・電源・火の扱いは、味と同じくらい大事な「段取り」です。
クラウドファンディングページの記載より。最高温度は、公式の説明ページに220℃・250℃という食い違う記載もあります。公式
室温が低い冬は予熱と昇温に時間がかかって焙煎時間が延び、夏は短くなります。季節で室温が10〜15℃変わると、同じ曲線では同じ焙煎になりにくいと言われます。記録には室温を必ず残し、冬用・夏用の曲線を分けるのも手です。湿度の影響は一筋縄ではなく、遅くなる場合も速くなる場合もあります。一般論
Cool, rest, store
排出後も豆の中は熱く、余熱で焙煎が進みます。4分以内に40℃を下回るくらいが目安と言われ、冷えるのが遅いと甘さと香りが落ち、焼けた感じが出ます。R2のトレーから出したら、すぐにざるや冷却盤に広げて風を当てます。一般論
一般論
Cupping
焙煎の違いを比べるには、淹れ方の差をなくすのが近道です。プロが使うカッピングは、家でも道具を揃えずにできます。
豆8.25gに対してお湯150ml(SCAの比率)。ペーパードリップより少し粗めに挽き、カップに入れて香りを嗅ぐ。
93℃前後のお湯を縁まで注ぎ、そのまま4分。
表面に浮いた粉の層をスプーンで3回ほどかき混ぜて崩し、立ち上る香りを嗅ぐ。
浮いた泡と粉をスプーン2本ですくって捨てる。
スプーンで勢いよくすする。熱いうちは香りとボディ、ぬるくなると酸味と甘さ、欠点がよく分かる。
一般論 SCAのカッピング手順をもとにした家庭向けの手順です。
Troubleshooting
| 症状 | 考えられる原因 | R2で次に変えること |
|---|---|---|
| 酸っぱい・青臭い・穀物っぽい | 発達不足 | 1ハゼ後の時間を+15〜30秒。序盤の火力を上げる。1ハゼボタンの押しどきを確認 |
| 平板・紙っぽい・甘さがない | ベイクド(中盤の失速、1ハゼでの上昇率の急落) | 予熱・序盤の火力を上げて全体を短く。1ハゼの前に火力を落としすぎない。量を減らす |
| 苦い・焦げ臭い・灰っぽい | 焼きすぎ、終盤の火力が強すぎる、排気不足 | 1ハゼ後の時間を短く。終盤の火力を下げる。ファンを上げる |
| 煙っぽい・スモーキー | 排気不足、チャフの焦げ | ファンを上げる。チャフ受けを毎回掃除 |
| 表面に黒い点・縁が焦げる | 序盤の火力が強すぎる(スコーチ・チッピング) | 予熱温度か序盤の火力を下げる |
| 香りが弱い | ファンが強すぎて香りまで抜けている | ファンを少し下げる(煙臭さとの兼ね合いで) |
| 色ムラがある | 豆の大きさ・密度がばらばら、量が多すぎる | ハンドピックでそろえる。量を減らす |
| 同じ曲線なのに毎回違う | 連続焙煎で本体が熱い、センサーの汚れ、室温・電圧 | 2回目以降は1割下げた曲線。センサー掃除。室温をメモ |
| 深煎りの終盤で温度が下がる | 曲線による火力・ファンの切り替え、高温域での熱不足、R2の癖 | Q&Aを参照。2ハゼの前なら、1ハゼまでに勢いをつけ、量を減らす |
| 深煎りが2ハゼ前に終わる | 1ハゼ後の時間が短い、勢い不足 | 深煎りの壁を参照 |
| 浅く終わってしまった | 1ハゼ後の時間が短い、押すのが早すぎた | 焼き直しを参照 |
一般的なドラム焙煎の知識をR2の火力・ファン・時間に当てはめたもので、R2で個別に検証された表ではありません。一般論
Calculator
—
初期値は入力例です。焙煎度の判定は重量減少率の一般的な目安によるもので、豆の水分や種類で前後します。
Roast log
1回の焙煎を1行で残します。「次回変えること」を必ず1つ書くのがコツです。
| 日付 | 豆 | 量 | 曲線 | 予熱 | 黄変 | 1ハゼ 時刻/表示℃ | 2ハゼ | 終了 | DTR | 減少率 | 室温・何回目 | 味(休ませ日数) | 次回変えること |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 例 9/20 | エチオピア W | 250g | マイ中浅 v2 | 200℃ | 4:50 | 9:40 / 181℃ | — | 11:50 | 18% | 14% | 24℃・1回目 | 7日目。酸はきれい、少し軽い | 1ハゼ後+15秒 |
Glossary
Questions & answers
実際に焼いていて出てきた疑問への答えです。新しい疑問が出たら、ここに足していきます。
浅すぎたとき、2度目の焙煎はあり? プリセットでもう一度焼いていい?
救済としてはあり。ただしプリセットでやり直さず、フル手動で「足りない分だけ」足す。
1ハゼボタンは、鳴り始めで押す? 一番強いときに押す?
鳴り始め。「パチッ」が3回ほど続いた時点で押す。ピークまで待たない。
深煎りにしたいのに、2ハゼの前に自動で終わってしまう
マイ曲線で「1ハゼ後の時間」を延ばし、2ハゼが来たら2ハゼボタンで締める。
深煎りのとき、最後の方で温度が下がってくることがある
いつ下がり始めたかで意味が違う。2ハゼボタンの後なら仕様どおりで問題なし。2ハゼの前に下がるなら「失速」なので対策する。
考えられる原因
| 下がり始めたとき | 主な原因 | 問題か |
|---|---|---|
| 2ハゼボタンの直後 | 曲線が火力を下げ、ファンを上げた | 問題なし。数十秒以内に終わる |
| 1ハゼボタンの直後に急に | 1ハゼ後の設定へ一気に切り替わった | 要注意。平板な味(クラッシュ)の原因 |
| 1ハゼと2ハゼの間で、設定は変わっていないのに | 熱不足(量・室温・電源)、R2の癖 | 問題。失速して、2ハゼ前に終わる原因にもなる |
見分け方:アプリの焙煎履歴で、温度が下がり始めた時刻の火力・ファンの線と、ボタンを押した時刻を重ねて見る。
対処(2ハゼの前に下がる場合)
原因の切り分けは資料からの推測を含みます。センサーの位置や種類は公式資料では確認できませんでした。
深煎りの壁 →プリセットの「浅煎り」「深煎り」が、名前どおりの焙煎度にならない
プリセットは出発点。「1ハゼ後の時間」を自分の好みに合わせて調整する前提で使う。
1回に何グラム焼くのがいい?
慣れるまでと深煎りは200〜300g。実用上の上限は400g前後。
連続で焼くと、2回目以降が速く進む
本体に熱がたまるため。2回目以降用に1割ほど下げた曲線を用意する。
同じ曲線で焼いたのに、日によって仕上がりが違う
本体の温度・室温・電源・センサーの汚れが主な原因。記録に残して切り分ける。
R2の表示温度が、ネットの記録や他の焙煎機の数字と合わない
合わなくて普通。R2の温度は豆そのものではなく、周りの空気に近い値。
ドラム回転とファンは、どういうときに使えばいい?
ファンは段階ごとに上げていく「排気と微調整」。ドラム回転は基本そのまま。速いほど良いわけではない。
焙煎中にうっかり手動ボタンを押してしまった
その回はプリセットに戻れないことがある。慌てず、直前の火力・ファンのまま音と色で終わりを決める。
Videos
自動字幕を読んで内容を確かめたものです。日本語の自動字幕は精度が低いため、要旨は意訳です。時刻をタップするとその場面から再生されます。
Reference images
このページの図は、すべて調査内容をもとに新しく描いたものです。ネット上で見つけた参考画像(焙煎度の見本写真、アプリの画面、焙煎カーブの実例、1ハゼ・2ハゼの図解、動画など33点)は、別ページの画像集にまとめました。
Sources